時間に追われて余裕がない。自由に使えるお金が足りなくて心に余裕がない。焦ってしまい余裕がない。
そんな方のために、この記事では余裕がなくなってしまったときに「すぐ試せる対処法」と「普段から余裕を保つためにできる習慣」を解説します。
今まさに余裕がなくて困っている方も、もう二度と余裕をなくしたくないという方も、ぜひ参考にしてください。
目次
余裕がないときの6つの対処法
それではまずは、余裕がないと感じたときにすぐ試せる6つの対処法から解説します。6つの対処法は下記の通り。
- 深呼吸する
- 目の前のことに集中する
- ひとりになる
- たっぷり寝る
- 甘いものを食べる・飲む
- 周りの人に伝える&相談する
ひとつずつ見ていきましょう。
深呼吸する

「余裕がないな」と感じたら、とりあえず深呼吸をしてください。
冷静さを取り戻すための方法としては定番中の定番ですが、定番だけあってその効果は確かです。
たとえばアンガーマネジメントにおいて、怒りのピークは6秒待てば急速に落ち着くといわれています。
深呼吸を一度すれば6秒は経過しますので、感情のピークをやり過ごすことができるんです。
逆に言えば、私たちは本当に冷静さを失っているとき、たった6秒気をそらすことすらできないということでもあります。
なお、パニック障害などによって呼吸そのものが乱れている場合や動悸が見られる場合には、あまり無理に深呼吸しようとしないでください。
呼吸法は行動療法などでも着目される要素なだけに、過度にやるとかえって体によくありません。あくまでも、一旦心を落ち着けるための動作として取り入れましょう。
目の前のことに集中する

深呼吸して多少冷静になれたら、ひとまず目の前のことに集中できないか試してみてください。
目の前のこととは、たとえば仕事のことや、あるいは目の前のご飯をただ食べる、といったものです。
過去や未来のことを考えるのは一度やめて、今できることだけをやる。
深呼吸などのきっかけで心に少し余裕が持てるようになると、こうした意識を持つだけで余裕のなさを解決できるケースも多いです。
ひとりになる

集中しにくければ、可能な限りひとりになれる環境を探しましょう。
周囲の音や、感情的な声が余裕をなくすきっかけになっている場合もありますので、ひとりで静かな環境に身を置くだけで心が安らかになることもあります。
特に、普段から周囲の人に気を使いすぎてしまう人は、気を使う必要のない空間・時間を見つけましょう。
個人的なおすすめは、お昼ご飯をいつもより少し遠くへ食べに行く、です。
たとえば普段コンビニでご飯を済ませていたり、同僚と一緒にご飯を食べているという方は、ぜひ普段いかないエリアまで足を伸ばして、ひとりでご飯を食べてみてください。
もちろん、心を許せる人が身近にいれば、その方を誘ってもいいでしょう。
たっぷり寝る

寝られる状況にあるときは、とりあえず寝てください。睡眠不足はあらゆる余裕を奪います。
きちんと睡眠をとるだけで解決することも多いです。
一説によれば、慢性的に睡眠が足りていない状態は、2~3日徹夜を続けたときと同じくらい注意力散漫になるのだとか。
寝られるときに寝ておきましょう。
甘いものを食べる・飲む

チョコレートやグミ、ココアなど、甘いものを食べたり飲んだりするのもおすすめです。
心にゆとりを与えてくれる食べ物ならなんでもいいのですが、ポテトチップスなどあまりジャンクなものは食べた後の反動が大きいのでおすすめできません。
またチョコやココアであっても、日常的に食べ過ぎるのはもちろんNG。砂糖の撮りすぎはメンタルヘルス的にあまりよくありません。
余裕がなくなったときに、1粒食べる、1杯飲む。特別に高級チョコを自分用に買ってみるというのもいいかもしれませんね。
周りの人に伝える&相談する

余裕がないことを自覚したならば、なるべく早い段階で周りの人に伝えましょう。
誰にでも伝えられることではないかもしれませんが、できれば普段から「この人になら伝えられる」という人の目星をつけておけるといいですね。
余裕がないことを早めに周囲に伝えることで、二次被害を防ぎましょう。
余裕のなさが原因で取り返しのつかない失敗をすると、いよいよ追い込まれてしまいます。
余裕がないことに気が付いたなら、すでに一段階目はクリアしていますので、その調子で被害を防ぐ方向で気を使っていきましょう。
余裕を保つ6つの習慣
続いて、普段から余裕を保つために心がけたい6つの習慣を紹介します。
- 徹夜はしない
- 毎日湯につかる
- 普段からひとりになる時間を作る
- 不安の原因に目を向ける
- 記録を取って行動を可視化する
- 行動に優先順位をつける
実際に筆者が習慣化させたときに気を付けたポイントも交えて解説しますので、ぜひ試してみてください。
徹夜はしない

対処法でも触れた通り、睡眠不足はあらゆる余裕のなさに直結します。
普段から余裕がなくなるとつい睡眠時間を削って対処してしまうという人は、絶対に徹夜しない、と決めるだけでも余裕を保てるようになるはずです。
コツは、なにがなんでもしないと決めること。
特例を設けてしまうと、「今日は徹夜しない」「今日は徹夜してもいい」と毎回判断しなければいけません。
いざこの判断に迫られると、毎回誘惑に打ち勝つのはなかなか大変です。
それに対して、なにがなんでもしないと決めてしまえば、決断は最初の一回だけで済みますよ。
毎日湯につかる

毎日お風呂に入るようにしましょう。
それも、ただシャワーを浴びて済ませるのではなく、浴槽にお湯を張って極力肩までゆっくりつかること。
入浴剤なども積極的に使って、ぜひ入浴時間を楽しいものにしてください。
湯につかって血行がよくなると、冷え性などの改善にも繋がります。
冷え性は精神的にも影響が大きく、体が冷えているとイライラしやすいのだそう。さらにひどいものになると頭痛や腹痛を誘発して、そのままうつ状態を引き起こすこともあります。
こちらも「徹夜をしない」と同じく毎日入れると理想的ですが、入れるときだけでももちろん構いません。
普段からひとりになる時間を作る

ひとりの時間を設けることは、余裕がなくなったときの対処法としても有効ですが、普段から意識的に作るようにすることで余裕をなくす予防にもなります。
入浴を習慣化するのもその一環ですね。
食事の時間や入浴の時間といった形で明確に決めてもいいですし、勤務時間中にふらっと散歩してみてもいいでしょう。
ちょっとお手洗いへ行く感覚で、数分オフィスの外へ出るだけでも気分がリフレッシュしますよ。
不安の原因に目を向ける

余裕があれば、あなたの余裕を奪う原因に目を向けましょう。(余裕がないときは無理しないでくださいね)
余裕がなくなる原因の一つは、その正体がよく分かっていないからだったりします。
そのため普段から不安の正体に目を向けておくことで、いざというときに焦る気持ちをぐっと抑制することができるんです。
たとえばいつもお金の不安を感じているなら、普段からちゃんとお金について気にすること。
ただし、ただ気にするのではなく「今いくらあって、いくらないと不安なのか」、あるいは「お金がないことでなぜ不安なのか」をきちんと言語化することが大切です。
たとえば将来のお金がどうなるか不安なら、まずは将来必要になるお金を計算して、そのお金をどうやって用意するかをひとつずつ考えることで、不安や焦りを潰すことができます。
お金のことを考えるだけで不安になるという場合には、身近な人に相談してみてもよいでしょう。
身近な人への相談が難しいければ、税理士や会計士など専門家に頼るのも手です。
記録を取って行動を可視化する

人と比べて、過去の自分と比べて、劣等感や焦燥感にさらされることが多い場合には、自分がやったことを後から見返せるように数字や内容を可視化していきましょう。
たとえば体重計に毎日乗る、歩数計で歩数と移動距離を測る、就寝時間をアプリで計測する、読書した本のタイトルとページ数を記録する、仕事内容を詳細にメモする、などなど。
振り返れる内容を蓄積していくと、成長が実感できるうえに自分のキャパが見えてきます。
余裕をなくしがちな人は、ついつい自分のキャパを超えて仕事などを請け負う傾向があるんです。
そのため、行動を可視化して自分のキャパを把握できるようになれば、余裕がなくなるほどの仕事や用事を詰め込むことが減り、結果的に余裕をなくしにくくなります。

「次は気を付けよう」と思うだけではなかなか学ばないので、きちんと記録を取ることが重要です。
行動に優先順位をつける

その日やる予定や行動に対して、優先順位をつけて取り組んでみてください。
これは、行動を可視化する方法の一環でもあります。
優先順位をつけるためには、その日1日でやる行動を先に言語化する必要があるので、結果的に行動の記録にも繋がります。
今日1日でやる行動を考えるときには、「絶対にやること」と「やれたらやりたいこと」を分けること。
コツは、やれそうなものをやるのではなく、やることで自分が楽になれるものを考えてやることです。
つい手が付けやすいものからやってしまいがちですが、これはむしろ逆効果なので注意しましょう。
また、「絶対にやる」つもりで組んだ予定がもしできなかったとしてもいちいち自分を責めないこと。
「その量はこなせないことが分かった」という学びを活かして、翌日以降の「絶対にやること」の量を調整していきましょう。
まとめ
今回は、私自身が普段から実践している対処法や習慣を中心にご紹介しました。
- 余裕がないときの6つの対処法
- 深呼吸する
- 目の前のことに集中する
- ひとりになる
- たっぷり寝る
- 甘いものを食べる・飲む
- 周りの人に伝える&相談する
- 余裕を保つ6つの習慣
- 徹夜はしない
- 毎日湯につかる
- ひとりになる時間を作る
- 不安の原因に目を向ける
- 自分の行動を可視化する
- 行動に優先順位をつける
不安の原因に目を向ける、といった習慣は、いわば考え方を根本から変えるようなものなので、一朝一夕でできるものではないと思います。
いきなり無理はせずに、まずは対処法をきちんと体に覚え込ませて、余裕がなくなっても耐えられる体を作ってからチャレンジしてみてください。
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