今回は、「頑張りたいことがあるのにどうしても頑張れない」という方のために、どうしても頑張りたいときに頑張るための方法を解説します。
- 学校に行きたいのに行けない
- 勉強を頑張りたいのに頑張り方がわからない
- 会社で成果を出したいのに頑張れない
- ダイエットや筋トレを頑張りたいのに長続きしない
そんな風に悩んでいる方の疑問に答えます。
目次
「頑張りたいのに頑張れない」とはどういう状態か
頑張りたいのに頑張れない状態とは、次の2点が不足している状態を指します。
- 頑張るための仕組みが足りない
- 頑張ることに対する認識が足りない
具体的な頑張れない原因や頑張り方を考えていく前に、まずはこの「頑張りたいのに頑張れない」という状態がどういう状態を指すのか、しっかり確認しておきましょう。
頑張るための仕組みが足りない
頑張りたいのに頑張れない理由はシンプルで、頑張れる仕組みづくりが足りないからです。

「頑張りたいのに頑張れないなんて甘えてるんじゃない?」
「頑張りたいのに頑張れないのは病気のせいなんじゃない?」
そんな風に考える人も中にはいますが、これはちょっと違うんじゃないかなと思います。どちらも一概に否定することはできませんが、それ以前の問題が多いのではないかと思います。
例えば、早起きしたいなーと思ったときは、こんな手順を試すのではないでしょうか。
①目覚めたい時間にアラームをセットする
②予備のアラームをセットする
③寝る時間を早くする
④睡眠の質を上げるために日中の運動を増やす
⑤市販の睡眠導入剤を利用する
⑥病院へ行ってみる、などなど……
「決まった時間に目を覚ます」というだけでも、本気でやろうと思ったらこれくらいいろいろ試しますよね。
というわけで頑張りたいのに頑張れないと思ったときは、「頑張るために足りない仕組みはないかな?」と疑ってみるといいと思います。
頑張ることに対する認識が足りない

頑張りたいのに頑張れないのは「本当はやりたくない」からだよ。本当にやりたいことだったら頑張れるはずさ。
中にはそんな意見も目にしますが、これはちょっと本質がずれています。
頑張るという言葉にはそもそも、
・耐え忍ぶ
・意地を張る
・頑固
・我慢してやり抜く
こういったニュアンスが含まれています。楽しんで努力することを頑張るとは言わないんですね。頑張るっていうのは「辛いことを我慢してやり続けること」を指すので、むしろ頑張れないのが当たり前なんです。
だからこそ、辛いことでも我慢してやり続けられるような仕組みづくりが重要になってくるわけです。
頑張れない原因とは
というわけで、「頑張るのが大変なのは当たり前なので仕組みづくりがとにかく大切!」ということをお伝えしました。続いて、頑張れない原因についてさらに具体的に考えてみたいと思います。
頑張りたいのに頑張れないなーと悩んでいるときは、その仕組みが次の原因に該当してしまっていないかチェックしてみてください。
- 集中力が続かないくらい長時間
- 処理しきれないくらい大量
- 頑張っても結果が出ないと思っている
- 体調が悪いのに無理をしている
頑張れないときは、たいていこのうちのどれかしらが満たせていない仕組みであることが原因です。
今回はこのすべてに対して解決策を解説していきますので、どれかひとつでも当てはまるという方はぜひ参考にしてください。
頑張り続けるための仕組みを作る方法
それではいよいよ、頑張り続けるために必要な仕組みづくりを考えていきましょう。ポイントは大きく4つです。
①タスクを適切に分割する
②「やった量」と「結果」をデータで見える化する
③毎日継続する
④体調が悪いときに休めるだけの余裕を持つ
①タスクを適切に分割する
集中力が続かないレベルの長時間なタスクや、何から手を付けていいかわからないくらい大きなタスクはそれだけでやる気が出なくなってしまいます。そのためまずは、頑張りたいと思ったことを適切なサイズまで分割することが大切です。
頭を使う必要がないレベルのマニュアルを作る
ひとつひとつのタスクは、とにかく徹底的に細かくしていきましょう。具体的には、「それさえ読めば誰でもできる」というマニュアルを作る意識でやるのがコツです。ここで頑張れるか否かが決まると言っても過言ではありません。
単純作業ほど脳を使わずに済むので、習慣化するのもそれだけ楽になります。
例えばわたしの場合も、「ブログを1記事書く」ではなかなか習慣にするのは大変なので、
①狙うクエリ(キーワード)を決める
②検索状況をリサーチする
③タイトルを決める
④想定読者を決める
⑤構成を作る
⑥リード文を書く
⑦本文を書く……
こんな風にタスクを細分化して処理しています。
ぜひ、「それさえ読めばできる」を意識してマニュアル化してみてください。なお、そこまで細分化することが難しいという場合は、「マニュアルを作るために何回か試してみる」という段階を踏むとよりスムーズですよ。
所要時間が読めないときは30分を1セットとして考える
不確定要素が多くてマニュアル化するのが難しいという場合は、終わるまでを1セットとするとなかなか続けるのが大変になってしまうので、30分を1セットとして考えるようにしてみてください。
この理由は、人間の集中力が維持できるのがだいたい30分前後と言われているためです。30分で1セットとして、時間が経過したら5分程度休憩を挟み、また次の30分に集中する。このサイクルを作るだけでも集中力が持続しやすくなります。
なおこのとき同時に、「30分でどこまで進んだか」を計測するようにすると、マニュアルの手順ごとの所要時間目安まで分かるようになり、さらに捗りますよ。
②「やった量」と「結果」をデータで見える化する
やっても無駄、と感じている状態を学習性無力感と呼ぶのですが、この学習性無力感に陥る大きな原因は「やったことに対する結果が正しく認識できていない」ことです。
そこで、自分がやった量と、それにより結果がどうなったのかをデータによって可視化する仕組みづくりも重要になります。
日報を残す or 記録が残るアプリを使う
やったことに対する結果をしっかり認識するためには、まずは「やったこと」をきちんと記録しなければいけません。そこで、日報などの形で作業記録を付けることを癖づけていきましょう。
でも、決まった形で記録を取るというだけでもきちんと習慣化しようとしたら結構大変です。そこで、アプリなどで記録が残せるものがあれば、それを積極的に利用してみてください。

特に筋トレやダイエット、ランニングなどのトレーニング習慣に関してはアプリも充実しているので、特に困らないはずです。
参考にしやすい指標を設定する
結果に関しては、例えば筋トレやダイエットなら、毎日決まった時間に体重や体脂肪率を測るようにするだけでもまったくモチベーションが変わります。
掃除ならビフォーアフターを写真に撮ったり、文章を書く作業なら文字数で、プレゼン資料ならページ数でもいいかもしれませんね。
結果として参考にしやすい指標を設定するコツは、なるべく客観的でブレないものであること、そして変化が分かりやすいものであることです。
③有無を言わさず毎日継続する
頑張れない大きな原因の一つが、迷いです。先ほどのマニュアル化でも説明した通り、何かを頑張り続けたいならとことん「頭を使う必要がない」状態にすることが大切。
週に数回、といった習慣を立ててしまうと「やる日」と「やらない日」ができてしまい、「今日はやらない日にしよう」という言い訳を自分に与えてしまうことになります。
逃げ道をふさぐという意味ではなく、悩まなくていいようにしてあげる、という意味で、基本的に頑張りたいことがある場合には毎日継続することを前提として考えるといいでしょう。
④体調が悪いときに休めるだけの余裕を持つ
頑張り続けるために最も重要なポイントが、いざというときにしっかり休めるだけの余裕を持つということです。具体的なコツは次の通り。
- やる/やらない以外の「ちょっとだけやる」などの選択肢を用意しておく
- 作業と休憩をセットでタスクにしておく
- 作業時間だけでなく休息時間も記録する

3つともとても重要なので、ぜひ仕組みに組み込めるように工夫してみてください!
誰かのために頑張ることはできない
ここまで頑張るための仕組みづくりについて解説してきましたが、ひとつだけ注意点があります。
それは、「人は他人のために頑張り続けることはできない」ということです。わたしたちは、自分のために頑張ることしかできません。
頑張りたいことがあるのに頑張れないと悩んでいる方は、ぜひその頑張りたいことが、いったい誰のためなのかを考えてみてください。そしてできれば、自分のためにやりたいこと、自分のために頑張りたいと思えることを見つけてほしいです。
自分一人で見つけるのが難しいという場合には、オンライン上で受けられるカウンセリングなどのサービスもあります。もちろん、当ページのお問い合わせフォームやTwitterなどでわたしまで声をかけていただいても構いません。
今回の内容を見て、「ここまで解説した内容なんてもう知ってるよ」と思われた方にこそ、誰かに相談してほしいんです。どうか、検討してみてください。
筆者のTwitterはこちら
まとめ
今回は「頑張りたいのに頑張れない」と悩んでいる人に向けて、頑張るための仕組みづくりを解説しました。
繰り返しになりますが、頑張り続けるためにはくれぐれも頑張りすぎない仕組みを作ることが大切です。また、頑張りたいと思っていることがもしも自分のためではない場合、頑張っても頑張っても報われないでしょう。そういった場合には、ぜひ自分のために頑張りたいことを見つけるところから検討してみてはいかがでしょうか。
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